青年海外協力隊としてコスタリカで活躍中の
作業療法学科・卒業生よりお便りが届きました☆
作業療法学科5期生の村上陽子です。
2008年1月より青年海外協力隊で作業療法士として中米コスタリカに派遣されています。コスタリカはちょうど北米と南米の間に位置し、四国と九州を合わせた大きさの国です。人口は4百万(横浜市の人口と一緒)、自然を活かした観光業が盛んな国です。
「青年海外協力隊」というと、水や電気・食料も不十分な貧しい国でのボランティア…というイメージがあると思いますが(私自身がそうでした)、コスタリカはラテンアメリカの中でも発展した国で、生活する中でそんなに不便を感じることはありません。
こちらに来て1年半が経とうとしています。最初の1年は首都にある養護学校で働いていたのですが、2年目からは首都からバスで6時間離れた地方町の地域保健センターに所属しています。地域保健センターに所属しているといっても、実際は老人ホームや養護学校、村の診療所を巡回しています。
コスタリカには作業療法士を養成する大学が1校しかなく、作業療法士も数百人(誰に聞いても確かな数を知らないので不明)が首都周辺で働いているのみです。
コスタリカでの作業療法士の認知度は皆無で、今働いている地方町でもようやく理学療法士が知られるようになってきている程度です。
「作業療法士?何それ?」「認知症とか知的障害に対しても何ができるの?」と医者からも不思議がられます。このような状況なので、村の診療所を巡回すると「リハビリテーションを受けたことがない」方が多く、少ない関わりの中でご本人や家族に日常生活の中でのリハビリテーションや2次障害に対する予防策をいかに伝えていくかが大事だと感じています。
私は日本では2年半の臨床経験で協力隊に参加してしまいました。参加する時は「臨床経験が少なくてもどうにかなる」という意気込みでしたが、いざ参加すると自分の知識・技術不足、さらにはラテン人の仕事のやり方・言葉の壁(コスタリカはスペイン語)に悩む毎日でした。
今でも言葉の面では苦労はしていますが、1年目に比べると良い意味で開き直るようになりました。それでも「自分にもっと技術・経験があったら目の前の利用者さんに的確な作業療法が提供できるのに」と悔しく思うことは多いです。また、人間としても未熟だと思うことが多いです。
協力隊には以前から興味はありましたが、関西学研医療福祉学院での2年時にタイに見学実習に行ったことがきっかけで「作業療法士になっていつか参加しよう」と強く思うようになりました。
関西学研医療福祉学院では、仕事をする際の段取りの大切さや利用者さんに接する時の態度など「社会人としての基礎」も学びましたが、今は本当にそれを痛感しています。
残り6ヶ月となりましたが、出会った利用者さんには誠実に、自分の出来ること(自分の出来ることは非常に限られているのですが)をしっかりやっていこうと思っています。そして日本に帰ったら、ここで感じている悔しい思いをバネにしっかりと作業療法について勉強し直したいと思っています。
