作業療法士の学校に進むかどうか悩む学生さんから、こんな質問をよく受けます。
「作業療法の実習ってしんどいですか?」
教員である私は、いつもこう答えています。
と返答しています。
学校では、どうしても教科書に書かれていることが中心になります。
疾患のことを学んでも、症例について話し合っても、どこか遠くにいる人と思いがちです。
実習では、障害を抱えて困っている人を目の当たりにします。
「〜ができなくなってしまってね」
なんて言われると、なんとかしてあげたいと思うのが人情というものです。
そんな状況になってようやく教科書に書かれていた事と、目の前にいる方の症状が結びつき、
学校で学んだことはこういう事か!と理解できます。
そして、“作業療法士として何ができるのか”を自分事としてとらえられるようになるのです。
——— 当校での対応 ——————————
学生さんが実習に行ってしまったら、
実習地の先生にすべてお任せではありません。
当校では、学生さんに週一回の報告をしてもらっており、
そこで実習での悩みや、質問に返答しています。
事前には学生の特徴を伝え、実習が始まったら電話で連絡を取り合っています。
そして原則として教員が実習地を訪問し、臨床現場での生の声を聞くようにしています。
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今日は実習訪問の日で、とある病院に向かってる最中に、この記事を書いています。
学生さんからの実習報告では、実習できることへの感謝がつづられていました。
だから、いい実習ができていると想像できますが、実際はどうでしょう?
生き生きとした顔で実習しているといいな…
病院の送迎バスが来るまで時間があったので、隣にある素敵なビルに入りました。
サボっている訳ではありません。移動中も仕事をしていましたから…
(#言えば言うほど言い訳に聞こえる)
作業療法学科教員:石川 大