「自助具」に関する記事が表示されます。
作業療法学科3年生の4か月にわたる(2か月×2回)
臨床実習が先日終了しました
3年生はようやく緊張も解け、のびのび過ごし始めています
ただ、今後卒業試験や国家試験が控えていますので、
また気持ちを引き締めて取り組まなければなりませんが・・・
さて、今回は先日コロナで臨床実習に行けなくなってしまい
学内実習に切り替わった数人の学生の成果を一つご紹介します
ウイルス性脳炎による軽度片麻痺、視覚障害を呈した辰巳先生
(作業療法士として従事していた青丹卒業生で当校にも授業で講義に来てくださっています)
を対象に、生活で困っていることを学生が聴取し、
少しでもできることが増えるよう手助けツールとなる「自助具」を考案し作成しました
●ホワイトボード板書支援ツール
視力がほとんどない状態でも、授業でまっすぐ板書ができるように考案
●洗濯物干し支援ツール
洗濯物を干すのが難しいという要望もあり、
少しでも家事参加ができるように考案
洗濯物を挟む作業や干す作業を片手で行うことができます
いづれの自助具もとても喜んでくださいました
自分で考案した自助具で少しでも喜んでもらえると
作業療法士として、とてもうれしいです
短期間ではありますが、臨床実習が中断した中でも
学内での取り組みを通してよい経験ができました。
この後また実習に向かった学生たち、、、
本当にお疲れ様です。頑張ったね
作業療法学科教員 森木
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★奈良県奈良市の医療・福祉系専門学校★
学校法人青丹学園 関西学研医療福祉学院
・介護福祉学科
・作業療法学科
・理学療法学科
・看護学科
・言語聴覚学科
【オープンキャンパスの予約→こちら】
奈良県奈良市右京1丁目1番5
(近鉄京都線「高の原」駅より徒歩3分)
TEL:0742-72-0600 FAX:0742-72-0635
URL:https://www.seitan.ac.jp/kg
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どうもこんにちは。
関西学研医療福祉学院(以下、「KG」という)新人入試広報“アッシ”です。
本日は作業療法学科を取材!
早速行ってみよう。
-ロビーからの距離-
本館1Fエントランスのスタート地点からエレベーターを使用し大体30秒くらいの距離に作業療法学科の教室があり、他学科に比べると比較的近い距離といえる。作業療法学科と理学療法学科で迷われているみなさん。ロビーから教室までの距離だけでいうと作業療法学科がオススメです。
(学科の詳細はオープンキャンパスで確認できます)
<KGオープンキャンパス日程:https://www.seitan.ac.jp/kg/op/?cid=2>
-4-2 実習室-
まず初めに目の当たりにしたもの。
竈門炭治郎風の床。
市松模様は視覚刺激となり跨いで歩くことでパーキンソン病患者さんが歩きだしを行いやすくなるように工夫しているらしい。そこはさすがの医療の専門学校、常に実践を意識した環境作りをしている。
-4-1 日常動作訓練室 –
ここには『車いす』『自助具』が備わっている。
車いすの種類も豊富でいつでも試乗(要予約)も可能だ。
対象者に合わせたオーダーメイドの自助具を開発することも作業療法士の大きな役割で、治療法の自由度から洞察力と観察力が大変重要になってくるそうだ。
まわりを見渡すとひときわ目立っているボックス発見。
『マナー豆(ビーンズ)匠』おはしでdeまめつかみ
–突然だが自助具で『お豆つかみ選手権』を勝手に開催–
エントリー№1 “箸之助”
メーカー小売り希望価格 3,300円(税込)
備考:流れるような曲線が、手の中に自然にフィットし、安定感をもたらします。できるだけ普通のお箸に近づけるために、天然木を1本1本削り出して作った。
外観・質感・使いやすさでグッドデザイン賞を受賞。
エントリー№2 “がっちりさん”
メーカー小売り希望価格 3,960円(税込)
備考:国産高級檜の介護箸。
職人の手作りですので、お箸の厚さや丸みは多少異なります。
エントリー№3 “MORIKI初号機”
作製費用 57円(内訳:割箸2円 毛抜き2本入り108円(税込))
備考:「100均は宝の山や」と豪語する作業療法学科の森木先生が監修・製作した自助具。
お豆つかみルール
・順位はタイムにより決定
・早くおまめさんを移動させたお箸の勝ち
・まとめて移動は禁止
・思いやりをもって移動させること
よーいドン!
“箸之助”は先端が滑る感じだけど持ちやすさはピカイチ。
“がっちりさん”は細かいものをつかみやすくなっているデザイン。
“MORIKI初号機” 圧倒的平均値でぼちぼちの活躍を魅せた。
手作り感がまたいい感じ。あたたかい。愛あるね。
そして気になるタイムは
“箸之助” 1分01秒
“がっちりさん” 1分02秒
“MORIKI初号機” 59秒
タイムは非常に僅差。
圧倒的なパフォーマンスというよりは使用者により本来の力が発揮されるような
デザインになっていた。
順位はつけるまでもなく
『みんなちがってみんないい』 みつを
自助具を市販で購入するのもいいが高価なものが多く
既製品なので対象者様に必ずしも合うとはいえないのが現実だ。
だが、“MORIKI初号機”のように作業療法士が対象者様一人ひとりにあった自助具を考え工夫し、身近にあるものを使って形にすることも大きな仕事の一つだとわかった。感動をありがとう。
次回、理学療法学科へ続く。