「車椅子」に関する記事が表示されます。
作業療法学科教員の石川です。
先日、大阪で開催された「JCI EXPO 2022 in KINKI」に行ってきました。
会場には、大阪・関西万博に向けて
活動する企業・団体によるブースがいくつもあり、
ほほむ訪問看護ステーションさんが次世代型車椅子・WHILL の試乗会をしていました
このWHILLは、日本に本社があるスタートアップ企業が開発した電動車椅子で、
これから本格的に世界に売り出す予定です。
まずこの車椅子、デザインがいいんですよね
さらに注目なのは、前輪のタイヤです
縦回転だけでなく横回転もできる優れもので、
それにより車イスを360°回転させることができます。
操縦する手元のレバーも、前後右左というものではなく、円形にグリグリ回せるものでした。
YouTube「世界を変える起業家たち #4 最新モビリティで移動の自由を目指す起業家」より抜粋
乗った感想は、微妙な角度でも曲がるので、行きたいと感じた方向に動いてくれました。
これなら、切り返しが必要だった狭い路地の曲がり角や
部屋の中でも感覚的に移動できそうです
コントローラーでカートを操っているようで、ゲーム感覚で楽しかったです。
これなら外に出かけたくなりますね
もしかしたらジョイコンのような両手で持てるコントローラーがあれば、
より操作がしやすいかもしれません。
さて、この車椅子のお値段が気になりますよね?
とは言っても高いでしょ。
と通販番組みたいですが、私は200万円ぐらいと予想しました。
皆さんはいくらだと思いますか?
なんと、48万7000円
だそうです。(#やっぱり通販番組の語り口)
1回の充電で18 キロまで走れるため、
近所に買い物にいくだけであれば、2〜3日に1回の充電でいいそうです。
しかも介護保険の認定を受けている人なら月2700円でレンタルできるので、
その値段から無理なく利用できますね
医療・福祉に携わる者として、最新機器の知識があるか・ないかで、
障がいのある方に提案するものが変わってくる。
ひいては、その方の生活の質が変わってきます。
車イスはパーソナルモビリティとしても成長する分野だと言われており、
世界中で商品開発が進んでいます。
革新的な機器が登場すると、今まで障がいと言われていたことも、
障がいでなくなる可能性もあります。
これからも最新情報にアンテナを立てておくことが大事だと思いました。
作業療法学科教員:石川 大
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★奈良県奈良市の医療・福祉系専門学校★
学校法人青丹学園 関西学研医療福祉学院
・介護福祉学科 <介護福祉士>
・作業療法学科 <作業療法士>
・理学療法学科 <理学療法士>
・看護学科 < 看護師 >
・言語聴覚学科 <言語聴覚学士>
【オープンキャンパスの予約→こちら】
奈良県奈良市右京1丁目1番5
(近鉄京都線「高の原」駅より徒歩3分)
TEL:0742-72-0600 FAX:0742-72-0635
URL:https://www.seitan.ac.jp/kg
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「イスに座るって、実は踏ん張っています!」
そう言われてピンとくるでしょうか?
疲れた時にはよっこいしょとイスに座るもんですよね
なぜこんなことを言うかというと、
先日、「車椅子」の講義を(株)ラックヘルスケア(https://www.ing-professional.com/)の
松岡研太郎先生にしていただいたからです。
そのなかで一番驚いたのは、下半身と体幹(体のこと)の筋肉で
ぎゅっと固定しているからイスに座るという姿勢ができるということです。
我々がそう実感しないのは、体の筋肉があるからなんですね
それでも摩擦抵抗をなくした布を座面に敷くと、
若い学生さんでもお尻がズルズルとすべり落ちてしまいました
では、車椅子に乗る必要がある人ってどんな人でしょう?
そう、下半身の筋力が低下している人が多いんですよね。
だから座る姿勢を保つのが大変なんです
そう言われてみれば、私が高齢者の施設で働いていた時、
車椅子から滑り落ちそうな人が多く、何度もお尻の位置を直していましたが、
これは筋力が弱くなり、踏ん張れないからお尻がズリ落ちていたんです。
筋力が低下している人が車椅子に座ることが、いかに大変かを理解できました。
作業療法学科教員:石川 大
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★奈良県奈良市の医療・福祉系専門学校★
学校法人青丹学園 関西学研医療福祉学院
・介護福祉学科
・作業療法学科
・理学療法学科
・看護学科
・言語聴覚学科
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奈良県奈良市右京1丁目1番5
(近鉄京都線「高の原」駅より徒歩3分)
TEL:0742-72-0600 FAX:0742-72-0635
URL:https://www.seitan.ac.jp/kg
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どうもこんにちは。
関西学研医療福祉学院(以下、「KG」という)新人入試広報“アッシ”です。
本日は作業療法学科を取材!
早速行ってみよう。
-ロビーからの距離-
本館1Fエントランスのスタート地点からエレベーターを使用し大体30秒くらいの距離に作業療法学科の教室があり、他学科に比べると比較的近い距離といえる。作業療法学科と理学療法学科で迷われているみなさん。ロビーから教室までの距離だけでいうと作業療法学科がオススメです。
(学科の詳細はオープンキャンパスで確認できます)
<KGオープンキャンパス日程:https://www.seitan.ac.jp/kg/op/?cid=2>
-4-2 実習室-
まず初めに目の当たりにしたもの。
竈門炭治郎風の床。
市松模様は視覚刺激となり跨いで歩くことでパーキンソン病患者さんが歩きだしを行いやすくなるように工夫しているらしい。そこはさすがの医療の専門学校、常に実践を意識した環境作りをしている。
-4-1 日常動作訓練室 –
ここには『車いす』『自助具』が備わっている。
車いすの種類も豊富でいつでも試乗(要予約)も可能だ。
対象者に合わせたオーダーメイドの自助具を開発することも作業療法士の大きな役割で、治療法の自由度から洞察力と観察力が大変重要になってくるそうだ。
まわりを見渡すとひときわ目立っているボックス発見。
『マナー豆(ビーンズ)匠』おはしでdeまめつかみ
–突然だが自助具で『お豆つかみ選手権』を勝手に開催–
エントリー№1 “箸之助”
メーカー小売り希望価格 3,300円(税込)
備考:流れるような曲線が、手の中に自然にフィットし、安定感をもたらします。できるだけ普通のお箸に近づけるために、天然木を1本1本削り出して作った。
外観・質感・使いやすさでグッドデザイン賞を受賞。
エントリー№2 “がっちりさん”
メーカー小売り希望価格 3,960円(税込)
備考:国産高級檜の介護箸。
職人の手作りですので、お箸の厚さや丸みは多少異なります。
エントリー№3 “MORIKI初号機”
作製費用 57円(内訳:割箸2円 毛抜き2本入り108円(税込))
備考:「100均は宝の山や」と豪語する作業療法学科の森木先生が監修・製作した自助具。
お豆つかみルール
・順位はタイムにより決定
・早くおまめさんを移動させたお箸の勝ち
・まとめて移動は禁止
・思いやりをもって移動させること
よーいドン!
“箸之助”は先端が滑る感じだけど持ちやすさはピカイチ。
“がっちりさん”は細かいものをつかみやすくなっているデザイン。
“MORIKI初号機” 圧倒的平均値でぼちぼちの活躍を魅せた。
手作り感がまたいい感じ。あたたかい。愛あるね。
そして気になるタイムは
“箸之助” 1分01秒
“がっちりさん” 1分02秒
“MORIKI初号機” 59秒
タイムは非常に僅差。
圧倒的なパフォーマンスというよりは使用者により本来の力が発揮されるような
デザインになっていた。
順位はつけるまでもなく
『みんなちがってみんないい』 みつを
自助具を市販で購入するのもいいが高価なものが多く
既製品なので対象者様に必ずしも合うとはいえないのが現実だ。
だが、“MORIKI初号機”のように作業療法士が対象者様一人ひとりにあった自助具を考え工夫し、身近にあるものを使って形にすることも大きな仕事の一つだとわかった。感動をありがとう。
次回、理学療法学科へ続く。
前回の筋電義手の授業に続き、車椅子シーティング(車椅子の適合)授業がありました。
ラックヘルスケア株式会社に所属されている松岡研太郎先生を学外からお招きし、御講義いただきました。
松岡先生は日本各地でも車椅子の適合について講義をされています。
車椅子を通して姿勢や生活動作を変化させ、いかに対象者さんの快適性や安全性、
活動性を向上できるかについて御講義していただきました。
講義内容はとても充実しており、生徒の皆さんも真剣にお話を聞いていました。
まずは身体の測定から始まりました。
先生の指示に従い、お互いの身体計測をして、その後の車椅子調整に移ります。
身体計測結果に基づき色々考えながら車椅子の調整をしました。
実際に車椅子を調整することで、実感として車椅子の適合が重要であるか学ぶ事ができました。
講師の松岡先生、ありがとうございました。
作業療法学科 教員 森木